職業病対策
職業病対策
職業病とは
職業病とは仕事が原因で起こる病気や障害のことです。主なものとして「じん肺」「アスベスト疾患」「振動障害」です。職業病は労働災害として認定されると労災保険の適応となり、医療費や休業補償の対象となります。建設の現場でも様々は職業病が発症しており、労災認定に向けての取り組みを行っています。
じん肺
じん肺は、粉じんが原因により起こる呼吸器の病気です。建設の現場では、粉じんが発生しやすいため、知らぬ間に粉じんを吸い込み、じん肺による呼吸器の病気を発症する方が多くなっています。粉じんによる肺の組織の破壊は数年かけて進行するため、昔吸い込んだ粉じんの影響が年齢を重ねることによって発症します。症状は息苦しさ、せき、たん、かぜが長引くなどです。さらに悪化すると呼吸苦により仕事の継続や日常生活に困難が生じます。
アスベスト疾患
アスベスト（石綿）は粉じんの一種で、様々な建材に使われてきました。アスベストを吸い込むことにより石綿肺、肺がん、悪性中皮腫などの疾患を発症する危険性があります。日本でアスベストが大量に輸入され、危険性が指摘されるようになってから40年以上経過し、被害者は増え続けています。アスベスト疾患は早期に発見、治療していくことが何より大切です。
振動障害
振動障害とは振動が生じる工具等の使用により、指先の血流や感覚がマヒする循環障害や手首などの骨・関節の障害のことです。感覚の異常や痛みにより仕事だけでなく、日常生活にも支障を生じます。
職業病対策への取り組み
じん肺・アスベスト疾患対策として、組合員本人の健康診断時の胸部レントゲンをじん肺・アスベスト専門医が読影し、受診が必要な方には連絡を行っています。また、呼吸器疾患による医療機関への受診履歴より、じん肺・アスベスト疾患が疑われる方へのアンケート調査を行い、専門医への受診を促しています。いずれも労災の申請には専門医による診断が必要であり、申請へ向けた取り組みを行っています。
職業性呼吸器専門医の紹介
協同ふじさきクリニック：
安西光洋医師
御成門内科クリニック：
渡邊直英医師
ご相談は下記までご連絡ください
神奈川県建設連合国保組合 保健課 045-441-2989
